
2019年前期のNHK連続テレビ小説「なつぞら」は、北海道・十勝で育ち、その後、上京し、草創期のアニメーション業界へと飛び込む女性・奥原なつを主人公とした物語で、2019年4月1日から放送がスタートしています。今作で、NHK朝ドラ100作目という記念作品となっています。
「なつぞら」のヒロイン役・奥原なつには、2012年「ミスセブンティーン2012」に選ばれ、モデルとして芸能界デビューした広瀬すずさん。「海街diary」での演技が評価され、数多くの映画賞で新人賞受賞、16年には、「ちはやふる」「怒り」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀助演女優賞をダブル受賞、エランドール賞新人賞受賞した実績のある人気女優。
「なつぞら」は、北海道・十勝の酪農家が舞台となっていますが、原作やモデルがあるのか気になったので、調べてみました。
この記事では、「なつぞら」の原作やモデルがあるのかについて、お伝えいたします。
なつぞらのあらすじやストーリーは?
「なつぞら」は、第二次世界大戦後、北海道・十勝からアニメ制作を夢見て上京し、アニメーターを目指して成長していくヒロイン・奥原なつの姿を描くヒューマンドラマです。
第1話は、昭和21年、戦争が終わった翌年の初夏。
剛男に手を引かれ焼け野原の東京から十勝にやってきた9歳のなつ。
夫の無事の帰還に喜ぶ富士子たち柴田家の家族だったが、剛男が連れてきた見知らぬ少女の姿に戸惑いを覚える。
ここから、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿が描かれていきます。
最近の人気ドラマと言えば、原作漫画があることがおおいですが、「なつぞら」に原作漫画や原作小説はあるのでしょうか?
なつぞらの原作は?
「なつぞら」に原作は、存在していません。
脚本家の大森寿美男さんによるオリジナルストーリーです。
大森寿美男さんは、10代で演劇活動を始め、劇団「自家発電」を旗揚げし、演出を手掛け、1990年代前半には渡辺えり子主宰の「劇団3○○」の公演に俳優として出演。
1997年のオリジナルビデオ「新・静かなるドン」で脚本家デビューします。
その後は、コメディから時代劇まで幅広いジャンルをこなし、2009年の映画「風が強く吹いている」で映画監督としてもデビューしています。
大森寿美男さんが脚本を手掛けたドラマには、次のような作品があります。
・1999年 夜逃げ屋本舗
・2000年 泥棒家族
・2001年 トトの世界〜最後の野生児〜
・2003年 連続テレビ小説「てるてる家族」
・2005年 クライマーズ・ハイ
・2007年 大河ドラマ「風林火山」
・2009年 黒部の太陽
・2011年 テンペスト
・2012年 悪夢ちゃん
・2014年 55歳からのハローライフ
・2016年 精霊の守り人
・2016年 モンタージュ~三億円事件奇譚~
・2017年 フランケンシュタインの恋
「泥棒家族」、「トトの世界〜最後の野生児〜」において、「社会に対する確かな視線」が評価され、当時史上最年少で第19回向田邦子賞を受賞しています。
担当したドラマは、NHKのドラマが多く、NHKからの信頼を集めていることが分かります。
脚本を手掛けた映画作品は…
・1998年 お墓がない!
・1999年 黒い家
・2002年 命
・2003年 昭和歌謡大全集
・2005年 星になった少年
・2009年 風が強く吹いている(監督としても)
・2015年 アゲイン 28年目の甲子園(監督としても)
・2015年 悼む人
「風が強く吹いている」では映画監督として、第31回ヨコハマ映画祭、第19回日本映画批評家大賞において新人監督賞を受賞しています。
「なつぞら」は、NHKから信頼を集めていて、評価がある大森寿美男さんの脚本となります。
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なつぞらのモデルは?
「なつぞら」は、創世記のアニメーターがテーマとなっています。
そして、舞台は、北海道の十勝で、戦災孤児が引き取られ、東京でアニメーションの世界を開拓するというストーリー。
「なつぞら」の主人公は、広瀬すずさん演じる「奥原なつ」
「奥原なつ」のモデルは、小田部羊一さんの妻・奥山玲子(おくやまれいこ)さんです。
小田部羊一さんは、アニメーションスタジオの東映動画でアニメーターとして活躍し、あの宮崎駿さんの先輩です。高畑勲さんや宮崎駿さんと、「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」を創り上げ、さらに、ゲームの世界では、「スーパーマリオブラザーズ」や「ポケットモンスター」を務めています。
奥山玲子さんは、1936年10月26日に宮城県仙台市で生まれ、上京後、東映動画へ入社し、女性アニメーターのリーター的存在として、活躍します。1986年以降は東京デザイナー学院アニメーション科の講師も務めました。
奥山玲子さんの代表作には、
・白蛇伝(動画)
・わんぱく王子の大蛇退治(原画)
・太陽の王子ホルスの大冒険(原画)
・アンデルセン童話 人魚姫(作画監督)
・龍の子太郎(作画監督補)
・注文の多い料理店(原画)
・冬の日(絵コンテ・原画)
などがあります。
『なつぞら』の主人公・奥原なつは架空の人物だけど、奥山玲子という実在したアニメーターがモデルと言われてる。
奥山玲子は仙台出身で、女性アニメーターの先駆者的な存在らしい pic.twitter.com/L72AwQl3lo— いちな (@jmaieh) 2019年3月24日
奥山玲子さんがなつのモデルということで、「なつぞら」の中では、似ている点がたくさん存在します。
まず、名前ですが、「なつぞら」では、「奥原なつ」ですが、モデルは、「奥山玲子」で、名字が1文字違いとなっています。
そして、奥山玲子さんの生まれた年は、1937年で、奥原なつは、1936年と1年違い。
奥山玲子さんが入社した会社は、「東映動画」ですが、「なつぞら」でなつが入社する会社は、「東洋動画」と、こちらも1文字違いとなっています。
奥山玲子さんが参加する作品が、日本初カラーアニメ作品の「白蛇伝」ですが、「なつぞら」でなつが担当するのが「白蛇姫」で、こちらも1文字違い。
「なつぞら」の奥原なつのモデルは、奥山玲子さんで間違いなさそうです。
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なつぞら原作やモデルのまとめ
2019年4月1日から放送開始となったNHK連続テレビ小説「なつぞら」の原作やモデルについて、お伝えしました。
「なつぞら」の原作は存在せず、脚本家の大森寿美男さんによるオリジナルストーリーです。
主人公・奥原なつのモデルとなっているのは、女性アニメーターとして活躍した奥山玲子さんでした。
「なつぞら」は、オープニングにアニメを取り入れており、斬新な朝ドラとなっているので、注目したいと思います。
「なつぞら」のロケ地や撮影場所についてはこちらの記事を見てみてください。
「なつぞら」の雪月のモデルや実在するかについてはこちらを見てみてください。
「なつぞら」の幼少期を演じる子役についてはこちらを見てみてください。
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